ブックメーカーにおけるサッカーの基本的な賭け方
まずは基本的な賭け方として3つ紹介します。
コンテンツ
Match Betting・Money Line・1X2(勝敗予想)
最も基本的な賭け方がMatch Betting です。サイトによっては「Money Line」や「1X2(ワンバイトゥー)」などと表記される場合もあります。
賭け方の選択肢は、以下の3通りです。
- ホームチームの勝ち
- 引き分け
- アウェーチームの勝ち
格上のチームの勝利オッズほど低く、格下のチームの勝利オッズほど高くなります。例えば2018年のサッカーワールドカップ「日本VSコロンビア」について、業界最大手のウィリアムヒルスポーツでは以下のようなオッズが設定されていました。
- コロンビア勝利:1.70倍
- 引き分け:3.50倍
- 日本勝利:5.50倍
しかしご存知のように、香川真司選手と大迫勇也のゴールにより日本代表が勝利しましたね。ほかにも2019/2020シーズンのイングランドプレミアリーグで、リーグ戦無敗を続けていたリバプールFCが、ブービーの位置にいたワトフォードFCに敗れるなど、サッカーではいわゆるジャイアントキリングが結構起こります。
そのため、他のスポーツと比較するとMatch Bettingで高オッズを狙いやすいのが特徴です。
Over/Under(オーバー/アンダー)
Over/Underでは試合の合計スコアが特定の数値以上になるか、それとも特定の数値以下になるかを予想します。両チームの合計ではありません。片方のチームの得点数について考える賭け方もあります。
例えば堅い守備が売りの一方で攻撃力が劣るチームの場合には、「オーバー2.5」くらいから非常に高いオッズが付けられるというようなイメージです。
Handicap Betting(ハンディキャップ・ベッティング)
Handicap Bettingでは、特定のチームのスコアにハンディキャップを想定した上で結果を予想します。例えば「FCバルセロナ対レアルマドリード」の試合が行われ、2-0というスコアでバルセロナが勝利したとしましょう。
当然「レアルマドリードの勝利」に賭けていた場合は賭けが外れてしまいます。しかし「レアルマドリード勝利+2.5」というハンディキャップ付きのベッティングの場合は話が別です。「レアルマドリード勝利+2.5」という賭けは、最終スコアに対してレアルマドリードに2.5点を加点した上での勝敗を決します。
ハンディキャップ込みで考えると、2-2.5というスコアでレアルマドリードが勝利することになるので、賭けが的中するということです。
ブックメーカーにおけるサッカーの応用的な賭け方
上記で紹介した3つの賭け方のほかにも、サッカーでは色々なベッティング方法があります。
Double Chance(ダブルチャンス)
サッカーで起こり得る試合結果はホームチームの勝ち、引き分け、アウェーチームの勝ちの3通りしかありません。この3通りの中から2つの選択肢に同時に賭けるのがDouble Chance(ダブルチャンス)です。具体的には以下3通りの組み合わせがあります。
- ホームチームの勝ちor引き分け
- アウェーチームの勝ちor引き分け
- ホームチームの勝ちorアウェーチームの勝ち
単純な確率論で見ても的中率が67%となるため、比較的低リスクのベッティング方法です。
Draw No Bet(ドローノーベット)
Draw No Bet(ドローノーベット)は、引き分けだった場合には賭けが不成立となり、ベット額が返金されるという賭け方です。純粋に「どちらが勝つか」を予想すればOKなので、非常にシンプルに予想できます。
例えば「チェルシーVSリバプールFC」において「ドローノーベット リバプール」に賭けた場合、結果に応じて払い戻しは以下のようになります。
- チェルシー勝利:賭け金は没収
- 引き分け:賭け金は返金
- リバプールFC勝利:オッズに応じた払い戻しを獲得
実力が拮抗している同士の対戦の場合には1.8倍~1.9倍推移しますが、サイトによってバラつきが生まれます。オッズのバラつきをうまく見つけることができれば、アービトラージにより100%の確率で利益を出すことも可能です。
Odd/Even(奇数か偶数か)
Odd/Evenは、最終スコアの合計が奇数か偶数のどちらになるかを予想する賭け方です。サッカーの賭けを的中させるためにはサッカーの知識が前提と思われがちですが、Odd/Evenならば初心者でも十分的中を狙えます。
オッズは基本的に同じになるので、完全運任せで勝負したい方におすすめです。
Half Time/Full Time(ハーフタイム・フルタイム)
Half Time/Full Timeでは前半終了時点及び試合終了時の結果をまとめて予想します。例えば「鹿島アントラーズ対浦和レッズ」の試合において、「鹿島アントラーズ/引き分け」というオッズを選択したとします。
この場合、前半終了時点では鹿島アントラーズがリードしていたものの、最終的に引き分けだった場合に賭けが的中です。いずれか片方が的中しているだけでは不十分で、両方の賭けが的中している必要があります。
複数の結果を的中させるのは難易度も非常に高いため、必然的にオッズも高めの設定です。
Winning Margin(ウィニングマージン)
Marginとは「差」という意味です。つまりWinning Marginは「何点差で勝利するか」を予想する賭け方となります。一口に「差を予想する」と言っても、賭け方は様々です。
- 得点差を正確に予想する
- 「2点差以上」「3点差以下」というようにOver/Underのように予想する
- 「1~4点差」というように点差のレンジを定めて予想する
さらに勝利チームを指定する場合もあれば、勝利チームを指定せず、点差だけを予想する賭け方もあります。
Correct Score(コレクトスコア)
Correct Scoreは試合結果を両チームのゴール数も含めて正確に予想する賭け方です。ブックメーカーのサッカーの賭け方の中でも最も難易度の高い賭け方の1つと言えます。
難易度が高い分、当然オッズも高く設定され、最低オッズでも10倍以上になっていることが珍しくありません。
私は以前約23倍のオッズが設定されていたCorrect Scoreが的中しそうだったところ、最後の最後にゴールが生まれて賭けが外れたことがありました。ある程度試合の大勢が決したとしても、最後の最後まで緊張感を味わえる賭け方です。